税務関係情報

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2025-05-29

多様化する国税の納付方法

決済方法が時代の変化と共に移り変わる昨今、納税の方法も多様化しています。主な納付方法としては、現金納付、口座引き落としによる振替納税、e-Taxで手続するダイレクト納付等が思い浮かぶのではないでしょうか。このコラムではその他の国税納付方法のうち、比較的馴染みの薄い二つの方法について取り上げます。


●スマホアプリ納付
 スマホ決済アプリを通して納付する方法です。利用方法として、まずe-Taxより申告等の手続きを行います。その後、e-Taxを経由し、「国税スマートフォン決済専用サイト」にアクセスのうえ、画面手順に沿って利用するPay払いを選択し、納付をするという形になります。基本的に全ての税目の納付が可能です(印紙を貼り付けて納付する場合等、一部の納付を除きます)。
 ただし、スマホアプリからの納付を行う際には、いくつかの注意点があります。納付額が30万円以下であること、また事前にpay払いのアカウント登録と残高のチャージをしてあることが必要です。以前は国税スマートフォン決済専用サイトへのアクセス方法は複数ありましたが、令和7年2月1日よりe-Taxを経由する方法に統合されました。
 利用可能なPay払いについては、国税庁ホームページにて随時更新されています。なお、スマホアプリ納付をした場合のポイント付与に関しては、各社決済サービスにより異なります。


●コンビニ納付(QRコード
 コンビニで納付する方法です。利用方法は、事前にパソコン等でQRコードを作成し、コンビニに持参します。そして、コンビニ内にあるキオスク端末にそのQRコードを読み取らせ、納付書を発行し、その後レジにて納付するという流れになります。
 QRコードの作成は、コンビニ納付用QRコード作成専用画面またはe-Taxから作成することが出来ます。スマホアプリ納税と同様に30万円以下の納付でなければならない点に注意が必要です。

 いずれにせよ30万円を超える納付においては、従来どおりダイレクト納付や振替納税を利用することになりますが、少額の納税については、これらの方法も駆使して、業務の効率化に繋げてみてはいかがでしょうか。
                            
                                            作成者 神志那