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2022-11-04

肥料価格高騰への支援は?|税理士法人 宮田会計|石川県金沢市 会計事務所

 ロシアによるウクライナ侵攻と円安による為替の影響で化学肥料の原料価格が大幅に上昇し肥料価格が急騰しています。そのため、国は海外に依存している化学肥料の使用低減と堆肥等の活用に取り組む農業者に対して、肥料価格上昇分の一部を支援し、農業者のコスト増加を緩和するとしています。

●支援条件
①化学肥料使用量の2割低減に取り組む農業者グル-プ(取組実施者)
 (実際に使用量を必ず2割減らさないと対象外になるわけではありません。)
②取組実施者が取りまとめる参加農業者は、5戸以上の販売農家であること。


●支援対象肥料
令和4年6月から令和5年5月に購入又は購入することが確実な秋肥及び春肥
(秋肥は6月まで遡って対象となります。)


●支援内容
今年の肥料費に対して前年からの価格上昇率や使用量低減率により増加額を算定し、その7割が補填されます。
計算式は以下の通りです。

支援額 = (当年の肥料費 - 当年の肥料費 ÷ 価格上昇率 ÷ 使用量低減率) × 0.7
(令和4年10月7日時点で価格上昇率は1.4、使用量低減率は0.9となっています。)


●申請書類
①令和4年秋肥及び令和5年春肥の注文書、請求書、領収書
 (肥料の種類、数量、購入費が記載されているものに限ります。)
②化学肥料低減計画書



●申請者
農業者グループに所属している農業協同組合、肥料メーカーが申請。
(農業者は農業者グループへ書類を提出)
農業者グループが農業者の申請書類を取りまとめて、都道府県協議会へ申請。


●申請の流れ(秋肥分)


本事業の申請は既に開始されています。
申請において注意すべき点は、以下の2点です。
①令和4年分(秋肥)と令和5年分(春肥)の申請は、別々に行う必要がある点
②申請先・申請期限は都道府県、市町村、農協、肥料販売店によって異なる可能性がある点

年内中に令和4年分の支払を受けたい場合、都道府県協議会から国への概算払請求が10月中に行われる必要があります。



                                              作成者 百海